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人が何かを嫌いになるメカニズム。

もしこれが分かるようになれば、

自分をうまくコントロールすることもできるかもしれませんね。

 

ここで「コントロール」という言葉を出しましたが、

どうやら人の脳は自分のコントロールできない領域、

つまり、

未知の領域を嫌う傾向があるようです。

 

僕たちはどうやらコントロール不可能なものに対して、

「嫌う」という位置付けをしてしまうようなのです。

 

「あの人は、○○だから嫌い」

 

「彼は、言うことを効かないから嫌い」

 

「私とあの人は意見が違うから嫌い」

 

自分のコントロールできる領域から離れていけばいくほど、

この「嫌う」という感情が関係しやすいのかもしれません。

 

そして、

コントロールできない状況で、

自分がどんな感情になっているのか?

を知ることが大切なようです。

 

 

嫌いになるメカニズム-もっと自由に生きたい!

 

 

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嫌いになる原因は条件付け

 

あなたはパブロフの犬の話は聞いたことはありますか?

あの有名なパブロフの犬です。

多少なら聞いたことくらいはあるかと思います。

 

犬にベルを鳴らしてエサを与え続け、

やがて、

ベルを鳴らしただけでよだれを垂らすようになったという実験です。

 

僕は広島に住んでいますが、

広島県の特産物と言えば牡蠣(かき)が有名です。

牡蠣は生でも食べることができるのですが、

過去2回食べて2回ともお腹を下してしまいました。

その上、2回目は食中毒にかかり、

あまりの痛みで半ば無理やり半日ほど入院しました。

 

あれ以来、

生牡蠣はおろか牡蠣そのものにあまり良い感情が沸きません。

どうも避けたい気持ちになるのです。

 

Aという事実に対し、Bという感情が条件付けされる。

 

これを心理学用語で「アンカー」と言います。

嫌いになるメカニズムとはこの「アンカー」のことのようです。

 

・好きになった人に傷つけられて、人を本気で好きになれなくなった

・初対面の人に好意を持って話し掛けたら、冷たくあしらわれた

・期待しても裏切られてしまうから、もう関わるのが嫌になった

 

このように「嫌い」という感情は、

嫌な体験をキッカケにしてひとつのパターンとして形成されるようです。

 

 

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自分をコントロールするには?

 

自分をコントロールするには…というより、

自分とうまく付き合っていくためには、

「心地良い体験」が必要です。

 

なかなか打ち解けられない人間関係が、

一人の人と仲良くなれたのをキッカケに、

全体の人間関係とうまく付き合えるようになった経験はありませんか?

 

人の脳には「一般化」という機能が備わっています。

 

これは、

過去に経験したことと似たような出来事は、

全て同じ感情になるようにパターン化することです。

 

Aという体験に対して、Bという感情ができたとき、

CというAと似た出来事は、Bという感情が沸いてくるように、

僕たちの脳は感情をパターン化しているようです。

 

AとCは違う出来事なのに、

音、匂い、空間、雰囲気、体感温度、感触など、

五感で感じる感覚が近ければどちらも同じBという感情になるようです。

 

自分とうまく付き合うには、

この「一般化」という脳の機能をうまく活用することだと思います。

 

 

「一般化」による感情コントロール

 

「一般化」とは言い換えると「パターン化」と言えそうです。

つまり、

嫌いになったパターンがあるのなら、

好きになるパターンをつくっていけば良いわけです。

 

コーヒーに50gほど砂糖を入れて飲んだ次は

5gプラスして55gにして飲むと少しだけ甘くなりますね?

この少しずつが自分とうまく付き合うポイントかもしれません。

 

このように少しずつプラスの感情をうまく工夫して、

心地の良い経験を繰り返すことで、

自分の感情とうまくつきあっていくことができると思います。

あなたがもっと自由になれることを心から祈っています。

 

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